Lightsail と Elastic Beanstalk

Amazon Lightsail と AWS Elastic Beanstalk は、どちらも「EC2 を直接操作するより簡単に」Web サービスを立ち上げることを目的としたサービスです。ただし対象ユーザーと管理範囲が大きく異なります。

概要

EC2 を使って Web アプリを公開するには、インスタンスの設定・セキュリティグループ・ロードバランサー・ドメイン設定など多くの作業が必要です。Lightsail と Elastic Beanstalk はそれぞれ異なるアプローチでこの複雑さを解消します。

CP試験で押さえるポイント

Amazon Lightsail

Lightsail は月額定額のシンプルな VPS(仮想プライベートサーバー)サービスです。仮想マシン・SSD ストレージ・データ転送・DNS 管理・静的 IP アドレスが 1 つのパッケージとしてまとめられており、コンソールから数クリックで Web サーバーやブログを立ち上げることができます。

主な特徴

適したユースケース

AWS Elastic Beanstalk

Elastic Beanstalk は、開発者がアプリケーションコードをアップロードするだけで、AWS が自動的にインフラ(EC2・ロードバランサー・Auto Scaling・RDS など)をプロビジョニング・管理してくれるサービスです。

主な特徴

仕組みのイメージ

開発者がアプリケーションコード(ZIP ファイルなど)を Beanstalk にアップロードすると、AWS が以下を自動的に構築・管理します。

3 サービスの比較と使い分け

比較項目 Lightsail Elastic Beanstalk EC2(直接)
対象ユーザー AWS 初心者・個人 開発者(コードに集中したい) 中〜上級者(インフラ制御が必要)
インフラ管理 ほぼ不要 自動(カスタマイズも可) すべて手動
料金体系 月額固定 使用リソース分のみ 使用リソース分のみ
スケーラビリティ 低い 高い(Auto Scaling 対応) 最も高い(自由設計)
OS パッチ管理 AWS が管理 顧客の責任(EC2 と同様) 顧客の責任
カスタマイズ性 低い 中(内部リソースにもアクセス可) 最も高い

CP試験での選び分けキーワード

試験ではシナリオの文中にあるキーワードから適切なサービスを選びます。以下に代表的なキーワードと対応するサービスをまとめます。

問題文中のキーワード 選ぶべきサービス
「最も簡単に」「手軽に」「月額定額」「初心者」「個人ブログ」「VPS」 Amazon Lightsail
「コードのデプロイだけ」「インフラを自動管理」「開発者がインフラを意識せず」 AWS Elastic Beanstalk
「インフラを細かく制御」「既存システムの移行」「カスタム OS 設定」 Amazon EC2
「サーバーレス」「イベント駆動」「管理不要」「短時間処理」 AWS Lambda

確認問題

付録:公式ドキュメント・Black Belt 動画

さらに深く学びたい方は、AWS公式の以下のリソースを参照してください(いずれも外部サイトが開きます)。

公式ドキュメント

AWS Black Belt Online Seminar(動画・解説資料)