その他のデータベースサービス

AWSにはRDS・Aurora・DynamoDB以外にも、分析用のデータウェアハウス、高速キャッシュ、グラフDBなど用途に特化したデータベースサービスが揃っています。「どの用途にどのDBを使うか」を理解することがCP試験合格のポイントです。

概要

「万能なデータベース」は存在しません。AWSでは用途・データ量・アクセスパターンに応じた専用サービスを使い分けることで、パフォーマンスとコストを最適化できます。このページでは、試験に出題される代表的なデータベースサービスをまとめます。

CP試験で押さえるポイント

Amazon Redshift(データウェアハウス)

RedshiftはAWSが提供するフルマネージドのデータウェアハウスサービスです。ペタバイト規模のデータを高速に分析できます。

OLTPとOLAPの違い(初学者向け解説)

データベースの用途は大きく2種類に分けられます。この違いを理解すると、どのサービスを使うべきかが見えてきます。

用語 正式名称 イメージ 処理の特徴 代表サービス
OLTP Online Transaction Processing ECサイトの注文処理・銀行の振り込み 少量データを高速に読み書き。毎秒何千件もの小さな取引を処理 RDS・Aurora・DynamoDB
OLAP Online Analytical Processing 「先月の全商品の売上を集計してグラフ化」 大量データを集計・分析。数億件のデータに対して複雑な集計クエリを実行 Amazon Redshift

たとえば「ECサイトで注文を受け付ける処理」はOLTP(RDS等)、「先月の売上データをBI(ビジネスインテリジェンス)ツールで分析する処理」はOLAP(Redshift)です。

Amazon ElastiCache(インメモリキャッシュ)

ElastiCacheはデータをメモリ(RAM)に保持するインメモリキャッシュサービスです。データベースへの繰り返しクエリ結果や、セッションデータなどをキャッシュすることで、アプリケーションの応答速度を大幅に向上させます。

ElastiCacheはデータベースへの負荷軽減に有効です。よく「読み取りが多いワークロードのDB負荷軽減→ElastiCache」というシナリオで試験に出ます。

その他のデータベースサービス(名前と用途)

サービス名 データモデル 主な用途
Amazon Neptune グラフDB SNSのフレンド関係・不正検知・ナレッジグラフなど「関係性」を扱うデータの分析
Amazon DocumentDB ドキュメントDB(MongoDB互換) JSON形式のドキュメントを扱うアプリケーション。MongoDBの移行先
Amazon QLDB 台帳DB(Ledger) 変更履歴の改ざんができない台帳データ。金融取引履歴・サプライチェーン管理

関連サービスとの違い・使い分け

「どの用途にどのAWSデータベースサービスを使うか」の対応表です。CP試験ではシナリオを与えられ、最適なサービスを選ぶ問題が出題されます。

用途・シナリオ 最適なAWSサービス
ECサイトの注文管理・SQLを使うトランザクション処理(OLTP) Amazon RDS / Aurora
スキーマ不定・大規模トラフィック・サーバーレスNoSQL Amazon DynamoDB
大量データの集計・BI分析・データウェアハウス(OLAP) Amazon Redshift
DBクエリ結果のキャッシュ・セッション管理・読み取り負荷軽減 Amazon ElastiCache(Redis / Memcached)
SNS等のフレンド関係・ネットワーク状のデータ(関係性分析) Amazon Neptune
JSON形式のドキュメント管理・MongoDB互換 Amazon DocumentDB
改ざん不可能な取引履歴・台帳管理 Amazon QLDB

確認問題

付録:公式ドキュメント・Black Belt 動画

さらに深く学びたい方は、AWS公式の以下のリソースを参照してください(いずれも外部サイトが開きます)。

公式ドキュメント

AWS Black Belt Online Seminar(動画・解説資料)