運用支援ツール(CloudFormation / Systems Manager / Trusted Advisor)

AWSの運用を効率化・自動化するためのツール群です。Infrastructure as Code・一元的な運用管理・ベストプラクティスの自動チェックなど、クラウド運用の品質を高めるために欠かせないサービスです。

概要

クラウド環境の運用には、リソースの自動作成・設定管理・セキュリティチェックなど多くの作業が伴います。これらを手作業で行うと、ミスが発生しやすく再現性も担保できません。AWSは以下のようなツールを提供し、運用の自動化・標準化を支援しています。

CP試験で押さえるポイント

AWS CloudFormation(Infrastructure as Code)

CloudFormationは、AWSリソースの構成をJSON・YAMLのテンプレートファイルとして定義し、そのテンプレートを実行することで自動的にリソースを作成・更新・削除できるサービスです。この考え方をIaC(Infrastructure as Code:インフラのコード化)と呼びます。

CloudFormationの主なメリット

CloudFormation自体は無料ですが、テンプレートで作成したAWSリソース(EC2・RDSなど)には通常の料金が発生します。

AWS Systems Manager(一元的な運用管理)

Systems Managerは、AWS上の複数のEC2インスタンスやオンプレミスサーバーを一元的に管理・操作するための統合サービスです。

主な機能(CP試験での一言ポイント)

AWS Trusted Advisor(ベストプラクティスの自動チェック)

Trusted Advisorは、AWSアカウントの設定を自動的にスキャンし、AWSのベストプラクティスに照らして改善点を提示してくれるサービスです。CP試験で非常に頻出です。

Trusted Advisorの5つのチェックカテゴリ

カテゴリ チェック内容の例
コスト最適化 使用率の低いEC2インスタンス・未使用のElastic IPアドレスなどのコスト削減提案
パフォーマンス EC2インスタンスの使用率が高くボトルネックになっていないかのチェック
セキュリティ MFAが無効なルートユーザー・パブリックアクセスが許可されているS3バケット等の検出
耐障害性 単一AZにのみ配置されているRDSやEC2など、可用性改善のための提案
サービス制限(クォータ) AWSのサービス利用上限(クォータ)に近づいているリソースの警告

サポートプランによる制限

Trusted Advisorのチェック項目は利用できるサポートプランによって異なります。

CP試験では「Trusted Advisorのフルチェックにはビジネス以上のサポートプランが必要」という点が問われることがあります。

AWS Service Catalog(一言レベル)

企業が承認済みのAWSリソース構成(ポートフォリオ)をカタログ化し、エンドユーザーが承認された範囲内でセルフサービスでリソースを作成できるようにするサービスです。コンプライアンスを保ちながらセルフサービスを実現します。

関連サービスとの違い・使い分け

サービス 主な目的 CP試験でのポイント
CloudFormation インフラのコード化(IaC)と自動プロビジョニング テンプレートで繰り返し同じ環境を作れる。スタック単位で管理。
Systems Manager 稼働中のサーバー・リソースの運用管理 Session ManagerでSSH不要のEC2接続。Run Commandで一括実行。
Trusted Advisor 既存環境のベストプラクティス適合チェック 5カテゴリ。Businessプラン以上でフルチェック可能。
CloudWatch メトリクス・ログの監視とアラート リソースの使用状況監視とアラーム設定。Trusted Advisorとは異なりリアルタイム監視。

確認問題

付録:公式ドキュメント・Black Belt 動画

さらに深く学びたい方は、AWS公式の以下のリソースを参照してください(いずれも外部サイトが開きます)。

公式ドキュメント

AWS Black Belt Online Seminar(動画・解説資料)