サポートプランと移行

AWSは5種類のサポートプランを提供しており、用途に応じて選択できます。また、既存システムをクラウドへ移行する際の戦略(7R)と、移行を支援するAWSサービスを理解することはCLF-C02合格のカギになります。

概要

AWS のサポートプランは Basic・Developer・Business・Enterprise On-Ramp・Enterprise の5種類です。プランによって応答時間・テクニカルアカウントマネージャー(TAM)の有無・Trusted Advisor の利用範囲が異なります。移行戦略では、既存システムをどのようにクラウドへ移行するかを示す「7R」フレームワークが重要です。

CP試験で押さえるポイント

AWSサポートプラン比較

項目 Basic Developer Business Enterprise On-Ramp Enterprise
料金感 無料 月$29〜 月$100〜 月$5,500〜 月$15,000〜
技術サポート なし(ドキュメント・フォーラムのみ) 1件ずつ対応(営業時間内) 24時間365日対応 24時間365日対応 24時間365日対応
重大障害の応答時間 — 12時間以内(一般) 1時間以内(本番障害) 30分以内(本番障害) 15分以内(ビジネス重大)
TAM(テクニカルアカウントマネージャー) なし なし なし あり(プールTAM) あり(専任TAM)
Trusted Advisor フルチェック 一部のみ 一部のみ 全チェック 全チェック 全チェック

AWS Trusted Advisor の5カテゴリ

Trusted Advisor はAWSのベストプラクティスをもとに、現在のAWS環境を自動的に検査してアドバイスを提供するサービスです。以下の5カテゴリで推奨事項を提示します。

カテゴリチェック内容の例
コスト最適化使用率の低いEC2インスタンスや未使用のElastic IPアドレスの検出
パフォーマンスEC2インスタンスの過負荷状態やサービス制限への接近
セキュリティMFAが有効でないルートアカウント、パブリックに公開されたS3バケットの検出
耐障害性シングルAZ構成のRDSやバックアップされていないEBSボリュームの検出
サービス制限各AWSサービスのクォータ(上限)への接近を警告

移行戦略(7R)

既存システムをクラウドへ移行する際の7つの戦略(7R)です。試験ではリホスト・リプラットフォーム・リファクタリングの違いがよく問われます。

戦略名別名概要
リホストLift and Shift既存システムをほぼそのままクラウドへ移行します。最も手軽で素早く移行できます。
リプラットフォームLift, Tinker and Shiftコアは変えずに、一部をマネージドサービスに置き換えます(例: MySQLをRDSへ移行)。
リファクタリング / 再設計Re-architectクラウドネイティブな設計に作り直します。最も改修が必要ですが、最大限のクラウドメリットを享受できます。
リパーチェスDrop and Shop既存製品をやめてSaaSに切り替えます(例: 自社CRMからSalesforceへ)。
リテイン—移行コストがメリットを上回るため、オンプレミスに残します。
リタイア—不要なシステムを廃止します。
リロケート—VMware 環境をそのままAWS上に移行します(VMware Cloud on AWSなど)。

移行支援サービス(名前と用途)

サービス名用途
AWS Migration Hub複数の移行ツールの進捗を一元管理するダッシュボードです。移行プロジェクト全体の可視化に使います。
AWS DMSDatabase Migration Service。データベースを最小限のダウンタイムでAWSへ移行するサービスです。異種DBエンジン間の移行にも対応します。
AWS Application Migration Service (MGN)オンプレミスのサーバーをそのままAWSへリホストするサービスです。エージェントをインストールしてレプリケーションを行います。
AWS Snow ファミリーネットワーク転送が困難な大容量データを、物理デバイス(Snowball Edgeなど)でAWSへ転送するサービスです。ペタバイト級のデータ移行に対応します。

確認問題